QBITロボティクス、医療現場における業務効率化や安全性向上を目指したロボット3種をリリース
株式会社QBIT Roboticsは3月27日に、医療機関向けロボット3シリーズを開発、リリースしたと発表。医療現場における業務効率化や安全性向上を目指し提供していくとしている。
今回開発・リリースされたロボットは、3月5日から7日に開催された「メディカル・ジャパン大阪」で披露されたもので、院内の小型荷物や書類などを運搬する「CareMover(ケアムーバー)」、手術用の薬剤を運搬する「CareMedic(ケアメディック)」、ウィルス除去ロボット「CareAir(ケアエア)」の3種。医療現場への導入によって、医師や看護師の業務負担軽減を図るほか、院内の空気環境を改善し、健康を損ねる要因になり得る要素を取り除く手助けを行えるように考案したという。
汎用搬送ロボット「CareMover」は、小型の荷物や書類を院内で自動搬送するロボット。従来「DR2」として実績のあった搬送ロボットを医療機関向けに改良し、新たに「CareMover」として展開。現場スタッフの負担軽減と業務の効率化実現を図る。
手術用薬剤搬送ロボット「CareMedic」は、手術中の薬剤管理をサポートするロボット。標準搭載の「SmartCart」システムによって、薬剤の使用履歴管理や在庫管理などが行えるとのこと。また、電動シャッター構造の扉を採用し安全かつスムーズな薬剤運搬が可能で、国際標準規格に対応した樹脂製トレーに対応しているため、様々な深さのトレーを利用できるとのこと。
ウイルス除去ロボット「CareAir」は、病院内の空気環境を改善するロボット。高性能フィルター「DrAIR」を搭載し、ワンパスで99.7%のウイルスや細菌を除去できるとしている。また、専用バッテリーを搭載しており、中モードで5時間稼働させることが可能とのこと。「メディカル・ジャパン」発表した「CareAir」はではスペシャルバージョンで、実際に販売する筐体とは異なるという。
QBIT Roboticsでは今後も協働ロボットの開発・販売のほか、ロボットと安全・快適に共存・協働できる環境提言やコンサルティングなどを通じ、労働力不足解消のを目指すとしている。