論文ゼミナール 作者: 佐々木健一出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2014/08/20メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る 『美学辞典』『美学への招待』などで広く知られる美学者、佐々木健一による、〔古典的〕テクストを読み込んで書く人文系の論文を念頭に置いた指導書。 本書で佐々木は、美学の一テーマである創作論のひとつとして論文の制作を位置づけ、自分で実際に作ってみることによる理解の大切さを説く。論文とは、テーマとはなにか、などメタな問いへも実践的でクリアな捉え方が提示されている。 論文を書くことによる学び・喜びにくわえ、それにともなう苦しみ・挫折にも言及し、その上で課題をクリアし切り抜ける方向を示している。着手することの苦しみ(pp. 89-91)、自分の未熟さや期限との戦い(pp. 204-6)、文章の文量を確保する/あるいは短くまとめることの大変さ(pp.
