ネットを見てると、タバコについては悪い話ばかり。 肺がん、受動喫煙、ヤニ臭い、迷惑、金のムダ……とにかく悪い話しか出てこない。 確かに健康に悪いのは事実だし、他人の迷惑になる場面もある。 しかしだからって、良い面がゼロなわけじゃない。 たとえば、創作の現場。宮崎駿を思い出してほしい。 あの人、バリバリのヘビースモーカーだ。煙をゆらせながら、あの名作たちを生み出してきた。 別にタバコ吸ってるから名作ができた!とまでは言わない。 でも、あの煙の向こうに考えごとしたり、世界と少し距離を取ったりする“時間のゆとり”があったんじゃないかと思うんだ。 タバコって、ひとつの“間”をつくる道具でもある。 イラついてるとき、考えが煮詰まったとき、すっと一本吸う。 そこでリセットできる人って結構いる。 実際、喫煙所ってちょっとした社交場だったりするし、喫煙所トークで生まれるアイデアや協力関係って、意外とバカに
