
この記事の3つのポイント ロイ・コーンの3原則は「ツェねずみ」の行動と一致 戦略的優勢を犠牲にして戦術的勝利を追求するやり方 強者が利を得るには偽善に見える利他的な行動が最善 (文中敬称略) ドナルド・トランプ米大統領の若き日を描いた映画「アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方」に、若きトランプにビジネスの師匠となった弁護士ロイ・コーンが教えた3原則が登場する。曰く「攻撃あるのみ」「非を絶対に認めるな!」「勝利を主張し続けろ!」―― (「『機動戦士Gundam GQuuuuuuX」に悶絶しております』で触れた)。 この話を書いてから、「ロイ・コーンの3原則は、以前どこかで見たか読んだかしたことがある」とずっと考えていたが、やっと思い当たった。 これは宮沢賢治の「ツェねずみ」だ。 (「ツェねずみ」は青空文庫で読むことができる) 「ツェねずみ」は弱者の必勝戦略とその顛末(てんまつ)を描いて
「聴覚障害者だからどうせ無理だろうというのは偏見です」「すべての障害者の方が生きやすい社会になってほしい」 聴覚に障害があり、交通事故のため11歳で亡くなった女児の両親が発した言葉を、しっかりと受け…
福岡県那珂川市にある観音山古墳群平石Ⅲ群で約20年前に発掘された3基の古代墳墓が、朝廷が服属させた東北の蝦夷えみし(俘ふ囚しゅう)の長らの墓である8~9世紀の「末期古墳」とみられることが、大野城心のふるさと館(同県大野城市)職員の分析で明らかになった。奈良時代から平安時代にかけて、蝦夷を九州防御の「防さき人もり」などとして朝廷が強制移住させた記録は残っているが、九州での蝦夷の墳墓の確認は初めて。
化学機械メーカー「大川原化工機」(横浜市)の社長らの起訴が取り消された冤罪(えんざい)事件で、警視庁が2023年、捜査の違法性を指摘する公益通報を3件受けたにもかかわらず、通報者に調査の可否を3カ月以上、通知しなかったことが判明した。公益通報の調査の可否は、受理から20日以内に通報者に伝えるものと解されており、有識者は公益通報者保護法の趣旨に反すると指摘する。 また、警視庁は調査の着手時期や進行状況について、通報から1年以上たった今も通報者に伝えていない。有識者には、調査をしていない可能性を指摘する声もある。 ファクスされた32枚の「内部告発」 関係者によると、3件の公益通報は23年10~11月、警視庁の警察官が内部通報窓口にファクスで送信した計32枚の文書。 冒頭に「大川原化工機事件捜査について、法令違反があったので、内部通報を行います」と記されていた。 内容は①大川原化工機の同業者の聴
「今日、歴史と文化がますます情報戦の武器となり、政治的な動員のための旗幟となっている」――。そう語るのは、評論家・近現代史研究者として各国の博物館や史跡を調査する辻田真佐憲さんです。今回は、辻田さんが約2年半におよび国内外の「国威発揚」をめぐった成果をまとめた『ルポ 国威発揚-「再プロパガンダ化」する世界を歩く』から、長野県・安倍神像神社についてお届けします。 安倍晋三は神となった 長野県/安倍神像神社(2023年7月訪問) 日本では安倍元首相を神として祀る神社が、銃撃事件よりちょうど1年の2023(令和5)年7月8日、長野県南部の山間に突如として出現した。その名も、安倍神像神社。誤植ではない。祭神となった安倍の像を祀っているので、安倍神像神社なのだという。 非業の死を遂げたため、なんらかのかたちで「安倍の神格化」が行われるのではないかとの懸念がかねてより燻(くすぶ)っていた。だが、これほ
ろうそくデモならぬ「応援棒(ペンライト)デモ」とでも呼ばれそうな、韓国の尹錫悦大統領弾劾を求める全国の動き。特に若い女性がその戦いの中心にいます。 弾劾デモで輝いたペンライトの意味/キョンヒャン(京郷)新聞コラム訳 - はちみつと焼酎 そんな中、釜山でのデモで女子高校生の演説が話題になりました。それがこちらの映像。 www.youtube.com ハンギョレ新聞によると、12/8の夜の集会での演説。 부산 여고생 “보수 문드러진 지 오래” 116만뷰 열광시킨 연설 素晴らしかったので、全訳してみました。演説のトーンや迫力も素晴らしいので、ぜひ映像でも。 ここから) こんにちは、釜山市民の皆様! 私は小学校はササン区で、中学校はジン区で、高校は北区で、18年間釜山に住んでいた釜山っ子、釜山の娘チョンXXです! 最近よちよち歩きを始めた、私のいとこたちと家にいる弟が、遠い将来歴史の本に書
韓国戒厳令時、軍司令官が「命令一部拒否」 早期の事態収拾につながる? 2024/12/7 6:00 [有料会員限定記事]
旧ジャニーズ事務所(SMILE―UP.(スマイルアップ))の創業者、故ジャニー喜多川氏の性加害問題をめぐり、同社が設置した「被害者救済委員会」が30日、この1年の活動状況をまとめた報告書を発表した。…
1968年、静岡地裁での袴田巌さん(88)の公判。証人として出廷した静岡県警の捜査員に、鋭く質問する若い裁判官がいた。 黙秘権の意味を問うと、捜査員は「不利なことは言わなくて良いという基本的人権」と…
ナスララ師の殺害はイランの新聞でも大きく取り上げられた Photo by Fatemeh Bahrami / Anadolu via Getty Images ナスララ師の殺害、どう行われたのか イスラム教シーア派組織ヒズボラの最高指導者ハッサン・ナスララ師と他の幹部らは27日午後、労働者らが暮らすベイルート南部の地下60フィート(約18メートル)に設置された地下壕に集まっていた。彼らは追い詰められていた。 イスラエルによる一連の攻撃で、ヒズボラ幹部の多くが殺害され、通信機器が破壊され、大量に保有するミサイルの一部が破壊された。ヒズボラ内のやりとりについて詳しい関係者らによると、会合で一部の幹部はイスラエルに対するより強力な反撃を、イランが抑制していることへの不満を表明する予定だった。 日暮れ頃、巨大な爆発音が街を揺るがした。
Text by Adam Chamseddine, Stephen Kalin and Omar Abdel-Baqui 9月17日午後3時25分、イランの支援を受けるイスラム教シーア派組織ヒズボラのメンバー2人が、レバノンの首都ベイルートのショッピングモールで昼食を取っていた。このうち1人が持っていたポケットベル型の通信機器が爆発し、彼は重傷を負い、腕や目から出血した。 午後3時34分、別の爆発がヒズボラの事務所を破壊した。目撃者の話では、内部連絡に使われていたポケベル型機器が一連の数字から成るテキストメッセージを受信し、その後5秒間音が鳴った後に爆発した。男性1人が椅子から投げ出され、机が壊れたという。 レバノン当局によれば、ベイルートおよびレバノン各地にいるヒズボラ関係者に支給された何百台ものポケベル型機器が相次いで爆発し、12人が死亡、2800人余りが負傷した。救急救命室は爆発の被
六年目の浦島太郎 高森みなも 【アフタヌーン四季賞2024夏 四季大賞】高校生の理咲は、仲の良い家族や友達、彼氏に囲まれ暮らしていたが、ある日余命3ヵ月と宣告を受ける。母親の懇願もあり、一家は一般に普及し始めたコールドスリープマシンを購入し、理咲は1年に4日間だけ起きて過ごすことに。だが、起きる度に周りとのズレが大きくなり……。
「21年度の消費税収26兆円のうち1兆7千億円余りが輸出大企業上位20社に還付?!」―。長引くコロナ禍に加え、異常円安による物価高騰で、中小業者は「消費税が払えない」と悲鳴を上げる一方で、トヨタ自動車など輸出大企業は、円安の恩恵を受け、消費税の還付金が増大している実態が明らかになりました(表1)。還付金額を推算したのは、湖東京至・元静岡大学教授(税理士)です。来年10月1日から実施が狙われているインボイス(適格請求書)制度について「税率引き上げの下地になる。絶対に中止させなければ」と訴えます。湖東税理士が推算結果を解説します。 商売をやっていれば、赤字でも消費税は納めなければなりません。ところが、トヨタ自動車など輸出大企業は消費税導入以来、消費税を納めないばかりか、税務署から巨額の還付金をもらっているのです。 消費税の4分の1が国庫に入らない 皆さんの中には、トヨタ自動車のクルマを買った時
『隠された聖徳太子――近現代日本の偽史とオカルト文化』(ちくま新書) 『隠された聖徳太子――近現代日本の偽史とオカルト文化』(ちくま新書)は、日本史上もっとも神秘的な「聖人」である聖徳太子が、1000年以上ものあいだどのように語り継がれてきたのかを辿ることで、その時代ごとに人々がなにを求めていたのかを探った一冊だ。戦前/戦後の聖徳太子像の変化や、1970年代のオカルトブームにおける聖徳太子像などを捉え直し、「歴史」と「偽史」の曖昧な境界を歩む本書は、昨今流布する陰謀論などについて改めて考える上でも有益な読み物と言えるだろう。著者のオリオン・クラウタウ氏に、オカルトや偽史も含めて聖徳太子を研究する意義を聞いた。(編集部) オリオン・クラウタウ氏。東北大学大学院国際文化研究科准教授。 専門は宗教史学(近代日本仏教)。 ――そもそもクラウタウさんは、聖徳太子の存在をどのような文脈のもとに知ったの
船に載せられ、紀伊水道沖に運ばれるマッコウクジラ。この後沈められた=2023年1月19日午後2時35分、本社ヘリから 大阪湾で死んだマッコウクジラの処理費を巡り、大阪市が厳しい批判にさらされている。当初の試算額の倍以上で海運業者と随意契約。住民監査請求を受けた市監査委員が、金額ありきで契約交渉が進められた疑いがあるとして、横山英幸市長に再調査を勧告する事態に発展した。毎日新聞が入手した業者との交渉記録によると、処理を担当した大阪港湾局の当時の幹部が業者の意に沿う形で金額の引き上げを促していた。 クジラは2023年1月9日に大阪湾の淀川河口付近で見つかり、13日に死んでいるのが確認された。19日には市の依頼を受けた市内の海運業者が作業船で運び、紀伊水道沖に沈めた。緊急性のある作業だとして、入札せずに随意契約を進めた。業者はその後、市に8625万円の見積書を提出。一方、港湾局は3月初めに377
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