30年続いた人気ラジオ番組『大沢悠里のゆうゆうワイド』(TBSラジオ)が今年4月に終了。その後を受けて登場した伊集院光は深夜番組とは心構えも趣も少し変えて、朝の番組に挑戦中。その話術の原点は、落語だった。 「スタートは落語家なんですよ。僕が通っていた中学に落語が好きな先生がいらっしゃって、中学校なのに落研があって入部したんです」 その後、受験競争の荒波にもまれながら高校に進学するが、挫折を味わい、周囲を心配させることも。 縁あって、三遊亭一門に入り、当時の楽太郎(現・圓楽)師匠の下で、古典落語を学ぶ。三遊亭楽大の名前で高座に上がり、テレビ番組『笑点』(日本テレビ系)の若手大喜利のメンバーにも選ばれるかたわら、ラジオの世界に足を踏み入れることに。 「兄弟子で落語家をやめて放送作家になった人がいたんです。彼の担当するラジオ番組へのオファーがあって、師匠には内緒で出ちゃった。僕の顔が想像できない
