動画配信サービス「ニコニコ動画」を手掛けるドワンゴの特許を巡り、米FC2が海外サーバー経由で同種サービスを提供した行為が日本の特許権侵害に当たるかが争われた2件の訴訟の判決で、最高裁第2小法廷(草野耕一裁判長)は3日、「侵害に当たる」とする初判断を示した。FC2側の上告を棄却し、賠償や配信差し止めを命じた二審判決が確定した。特許権には効力を自国内に限る「属地主義」の原則がある。厳格に解釈すると

動画サイトの「ニコニコ動画」を運営するドワンゴが、再生中に視聴者のコメントを流す特許を侵害されたとして、「FC2動画」の運営会社などを訴えた裁判で、最高裁判所は特許権の侵害を認め、FC2側に配信の停止と1億1000万円余りの賠償を命じました。 ドワンゴは再生中の動画に視聴者のコメントを重ならないように流す特許を持ち、アメリカに本社を置く「FC2」などに特許権を侵害されたとして配信停止と賠償などを求めました。 特許権は、日本国内でのみ有効とされる「属地主義」がとられ、FC2のサーバーがアメリカにあることから、効力が及ぶのかどうかが争点になりました。 3日の判決で最高裁判所第2小法廷の草野耕一裁判長は「国境を越える情報流通が容易となった現代では、国外からの送信でも実質的に国内でプログラムが提供されている時などは特許権の効力が及ぶ」という判断を示しました。 そのうえで今回は特許権の侵害にあたると
2024年6月9日、KADOKAWAやニコニコ動画などを運営するドワンゴは、同グループの複数のWebサイトが6月8日未明より利用できない事象が発生と公表しました。システム障害の原因はランサムウエアによるもので、ニコニコ動画は復旧まで約2か月を要しました。またリークサイトから盗まれたとみられる情報を取得してSNSへ公開するなど悪質な情報拡散が確認されました。ここでは関連する情報をまとめます。 1.KADOKAWAグループのデータセンターでランサムウエア被害 公式及び報道より、データ暗号化の被害にあったのはKADOKAWAグループ企業 KADOKAWA Connectedのデータセンター(DC6)で運用されていたプライベートクラウドやそのクラウド上で稼働していたドワンゴ専用サーバー。またドワンゴの認証基盤であったActive Direcotryサーバーも攻撃者の制御下に置かれた。 侵害活動の拡
ドワンゴは23日、ニコニコ動画などの人気の「ゆっくり解説動画」に絡み、特定ユーザーから「ゆっくり茶番劇」が文字商標として登録されて波紋を広げている件について、都内で会見を開いた。 この記事の写真はこちら(全4枚) 会見には、栗田穣崇専務取締役COO、小川和晃法務部長が出席。ドワンゴは、「ゆっくり茶番劇」商標権の放棄交渉を行い、仮に放棄に応じなかった場合は「ゆっくり茶番劇」商標登録に対する無効審判請求を行うことを発表。加えて、使用料を請求されてしまった場合の相談窓口の設置や、商標登録による独占の防止を目的とした商標登録出願を行うことも伝えた。 商標権の放棄交渉に応じなかった場合、「ゆっくり茶番劇」の商標登録に対して、無効審判を請求する。また、5月23日現在、商標権は権利放棄されていないため、今後、商標使用料の請求を求められてしまう可能性は残る。さらに、権利者になりすました人物がクリエイターに
ドワンゴは5月23日、「ゆっくり茶番劇」が第三者に文字商標として登録された件について、商標権を放棄するよう交渉すると発表した。応じなかった場合は、無効審判請求をするとしている。 動画投稿者の柚葉さんが15日に「『ゆっくり茶番劇』の商標権を取得した」と公表したことを機にネット上では大きな騒ぎに。ドワンゴは20日、柚葉さんと商標権者が同一人物であるか確認が取れていないとしながらも「ゆっくり茶番劇」は特定の企業や個人が独占することは不適切な表示であると見解を示していた。 同社は23日、改めて今後の対応について記者会見を開き、専務取締役の栗田穣崇COOは「(ゆっくり茶番劇という)コミュニティーが築き上げてきた名称が商標登録されることで、クリエイターが安心して動画を作る環境は害されている。この現状を大変残念に思っている」と話した。 ニコニコでゆっくり茶番劇という言葉を含む動画が初めて投稿されたのは2
昨年6月に惜しまれながら終了したドワンゴのスマートフォンゲーム「テクテクテクテク」が今夏に復活するようだ。ゲーム開発者の麻野一哉さんが、「暑いうちに出したいと思っています」などとツイートし、ファンが注目している。浅野さんによると、ゲームの見た目はあまり変わらないが、中身は「わりと」変わり、タイトルも「少し」変えたという。 テクテクテクテクは、ARと位置情報を活用したスマートフォン向けゲーム。モンスターと戦うバトル機能では、小林幸子さん、ゴジラ、エヴァンゲリオンの使徒などが敵キャラクターとして登場して話題になった。 2018年11月にリリースし、テレビCMを展開するなど大々的なプロモーションを展開。コアなファンもかかえていたが、ユーザー数の拡大や収益化に苦戦し、わずか半年で終了した。 終了時に開発チームは、「後継作品のリリースを目指している」と発表し、プレイヤーに対してプレイデータの引き継ぎ
KADOKAWA<9468>は、本日(11月14日)、第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表し、売上高1004億円(前年同期比1.7%減)、営業利益63億円(同123.1%増)、経常利益68億円(同72.9%増)、最終利益62億円(同192.7%増)と大幅な増益となった。 主力の出版事業と映像・ゲームが好調だったことに加えて、ドワンゴを中心とするWebサービスの収益改善が進み、前年同期1億円の赤字から15億円の黒字となった。 [出版事業] 売上高は562億0400万円(同2.0%増)、セグメント利益(営業利益)は33億800万円(同10.1%増)となった。 出版物はメディアミックス展開の重要な源泉の一つであり、ヒット作創出のため年間5,000タイトルにおよぶ新作を継続的に発行している。電子書籍・電子雑誌は、市場動向を徹底注視した施策が奏功し好調に推移している。 書籍は、「ダンジョン飯(
ニコニコチャンネルのさらなる活性化に向け、生放送の視聴者が配信者に有料のギフト(投げ銭)を送れる機能を6月3日に実装する。配信者のサポートも強化し、視聴者の流入元などを定量的に分析できるツールも導入予定だ。 夏野社長は「配信者は『このギフトを送ってくれたらこんな企画をやるよ』などと発信して、視聴者とより深いコミュニケーションを取ってもらえれば」と話す。 累計約4億円を稼ぐ配信者も 2008年にスタートしたニコニコチャンネルには現在、約1400種類の有料チャンネルが存在。niconicoとは異なり、チャンネルごとに会員登録する仕組みで、月額料金はチャンネル運営者が自由に設定できる。ドワンゴは課金収益から事務手数料(約14%)と消費税を差し引いた金額の83%を配信者に分配している。 人気配信者の累計収益の平均は、上位100チャンネルでは約2億円、トップ5チャンネルでは約4億円と高額だ。収益額ト
TUNEDiD studioは、都内でも最大規模という約12(幅)×約8(奥行き)×約6(高さ)メートルの空間に54台のモーションキャプチャーカメラを設置し、同時に10人以上のCGキャラにリアルタイムで動きを反映できるという。モーション収録だけでなく、ライブイベントなどでの活用も見込んでいる。 同スタジオは、既にテレビアニメ「バーチャルさんはみている」のCG制作に利用されている。同作は、さまざまなバーチャルYouTuberが登場するコメディー番組で、TOKYO MXなどで1月~3月に放送された。 関連記事 ドワンゴ、カラーなど5社がVTuber事業の新会社 VTuber起用したアニメも制作 ドワンゴ、KADOKAWA、カラー、インクストゥエンター、アソビシステムが、バーチャルYouTuber事業を行う新会社「リド」を設立。VTuberの育成やアニメの制作などを行う。 「niconicoの本
財務で会社を読む 週刊ダイヤモンドで好評連載中の「財務で会社を読む」。各業界・企業を担当する第一線の記者が、ポイントを絞った財務分析で企業・産業に切り込みます。 バックナンバー一覧 インターネットと出版の異例のタッグで誕生したカドカワ。だが、成長エンジンであったはずのネット事業は衰退し、出版業界もいずれはジリ貧。統合による新たな成長の柱も、一向に見えてこない。(「週刊ダイヤモンド」編集部 山本 輝) 「動画重過ぎ」「もはや“オワコン”」――。インターネット上にあふれ返る辛辣な意見の数々がユーザー離れの窮地を物語る。 2014年、ネット事業を手掛けるドワンゴと出版大手のKADOKAWAが経営統合して誕生した、持ち株会社のカドカワ。ネットと出版という異例のタッグの内実は、出版業界が衰退傾向にある出版社が将来有望なネット企業に“救済”を求めた格好でもあった。 だが、当時隆盛を誇った旧ドワンゴのネ
ドワンゴは13日、4月28、29日に開催するイベント「ニコニコ超会議 2018」の発表会を実施。その中で、インフィニットループと共同開発したWindowse PCとPC向けVRゴーグルを使ってバーチャルYouTuberになりきれる「バーチャルキャスト」のβ版公開を発表した(ダウンロードページ)。 *詳報はこちら → 【詳報】VTuber配信ツール「バーチャルキャスト」 できることや必要機材、配信のやり方をまとめ! niconicoのユーザーである「みゅみゅ教授」が制作したVRライブシステムが元になっている。 バーチャルキャラクターになって、ほかのバーチャルキャラクターのVR生放送に参加(凸)したり、VR空間にコメントを表示して持ったりすることが可能だ。 pic.twitter.com/aezY1Ouduj — Minoru Hirota@GDC (@kawauso3) April 13,
ドワンゴは12月21日、創業者の川上量生氏が代表取締役会長を退任し、代表権のない取締役CTO(最高技術責任者)に就任したと発表した。 川上氏は1997年にドワンゴを設立して社長に就任。2000年9月から会長を務めていた。技術革新が急速に進む中、技術力の向上が経営の最重要課題になっており、「川上がグループにおいて果たすべき役割というものを考えたときに、新技術の開発に、より集中することがグループの価値を極大化できるという結論に至った」と説明している。 今後はIT全般の最高責任者の取締役として、「niconico」の強化に加え、人工知能、教育事業などIT先端技術関連の新規事業開発に注力するという。 川上氏のコメント 本日付でドワンゴの代表取締役会長を退任し、代表権を有しない取締役となりました。今後は、新規ビジネス及びそれを支える技術の開発に一層注力してまいります。niconicoの運営とサービス
“ネット”のスターを、“リアル”の次世代スターに育成 ドワンゴとワタナベエンターテインメントは、2016年2月12日(金)、合弁会社“株式会社ワタナベアマダクション”を設立した。 ワタナベアマダクションでは、動画サービス“niconico”で活躍するゲーム実況者を始めとしたユーザーのマネジメントおよびプロデュースを行い、ネットに加えリアルの場での活動を広げるサポートをしていくとのことだ。 以下、リリースより。 株式会社ドワンゴ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:荒木隆司)と、株式会社ワタナベエンターテインメント(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:渡辺ミキ)は2月12日(金)、合弁会社 「株式会社ワタナベアマダクション(本社:東京都中央区、代表取締役社長:土居大樹)」 を設立しました。 ・“ネット”のスターを、“リアル”の次世代スターに育成 ワタナベアマダクションでは、ドワンゴが提供する
ドワンゴは、本日(8月31日)付けの『官報』に「合併公告」を掲載し、ニワンゴを吸収合併することを明らかにした。ニワンゴは解散する。 ニワンゴは、ドワンゴの子会社で、動画共有サイト「ニコニコ動画」の企画・開発・運営などを行っている。合併に伴い、ドワンゴはニワンゴの権利義務すべてを承継するとのこと。
2015年3月31日、週刊アスキー編集部は、同誌の5月26日発売号をもって印刷版の発行を停止し、6月よりネットに完全移行する旨を発表した。 今や時代はネットを中心に本や雑誌のネット移行だけではなく、買い物や音楽などもネットを中心にビジネス展開をされているのが、もう当たり前の時代にはなったものの、当時にしてみれば非常に真新しく大きな挑戦であったことには間違いない。 カジノもオンラインカジノというネット上で楽しめるようになったし、そこパチスロと全く同じようなビデオスロットも楽しむことが可能だ。 「週刊アスキー」は、KADOKAWAのブランドカンパニーであるアスキー・メディアワークスから発売しているパソコン誌。その原型となった「EYE-COM」を含めれば、およそ25年も続いた老舗雑誌であり、2010年の「月刊ビジネスアスキー」(旧・月刊アスキー)休刊以降、旧アスキー社のファンにとっては旗艦誌とも
角川会長「ようやく、川上さんという若い経営者を手にした」 新会社「KADOKAWA・DWANGO」の目指す姿は(1/2 ページ) 「プラットフォームとコンテンツ、双方を提供してきた会社が1つになる」――ドワンゴの川上量生会長は5月14日、KADOKAWAとの経営統合を発表した記者会見でこう述べ、両社の親和性の高さを強調した。KADOKAWAの角川歴彦会長は「ようやく私は、川上さんという若い経営者を手にしたんだと思う」と感慨深げに語り、川上会長の経営手腕に大きな期待を寄せた。 ドワンゴの技術力をKADOKAWAに 「日の丸プラットフォームを」 両社で統合持ち株会社「KADOKAWA・DWANGO」を10月1日付けで設立し、2社が100%子会社として傘下に入る形。新会社の社長にはKADOKAWA相談役の佐藤辰男氏、会長にはドワンゴの川上会長が就任し、角川会長は取締役相談役に就く。株式移転比率は
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