中国の新築住宅価格は2月、当局の新たな不動産支援策にもかかわらず、半年ぶりに下落ペースが加速した。 国家統計局が発表した2月の新築住宅価格(主要70都市、政府支援住宅を除く)は前月比0.14%下落。1月は0.07%下げていた。2月の中古住宅価格は前月比0.34%下落と、前月と同じ値下がりペースとなった。 価格下落が続けば、不動産市場が底を打ちつつあるとの期待が後退する可能性がある。デフレ圧力が景気低迷に拍車をかける中、政策担当者は対策に苦慮している。 野村ホールディングスの中国担当チーフエコノミスト、陸挺氏は10日のリポートで、「中国の不動産危機はまだ終わっていないことを市場は忘れてはならない。高頻度データを見ると、不動産セクターはやや勢いを失いつつあるようだ」と指摘した。 原題:China Home Prices Fall at Faster Pace Despite Revival E
