米マイクロソフトが、世界各地でデータセンタープロジェクトから撤退しつつある。人工知能(AI)を動かす高性能サーバー群の計画について、同社がより厳しい見方をし始めたことを反映した動きだ。 事情に詳しい複数の関係者によると、マイクロソフトはこのところ、インドネシア、英国、オーストラリアのほか、米イリノイ、ノースダコタ、ウィスコンシン各州で、データセンタープロジェクトの検討を停止したり、開発を延期したりしている。 対話型AIのChatGPT(チャットGPT)を開発した米オープンAIと関係が深いことから、マイクロソフトはAIサービス商業化を主導する存在とされてきた。投資家は、クラウドやAIサービスへの消費者の長期的需要を見極めようと、同社の支出計画を注視している。 このところの計画後退が、どれほどの需要縮小を反映しているのか、または建設資材や電力の不足といった一時的な課題によるものなのかを判別する
