名古屋大学医学部付属病院とAcompany(アカンパニー)は2024年4月9日、東北大学病院、北海道大学病院と共同で連合学習を用いた安全な医療分野の人工知能(AI)の構築に関する研究を開始すると発表した。複数の医療施設間で安全な医療データ連携基盤の構築を目指す。 AIの医療分野への活用が期待されているものの、個人情報保護の観点から複数の医療機関が保有する患者データを安全に結合して学習するのが課題だ。医療AIには複数施設のデータ活用が不可欠だが、従来の手法では個人情報の漏洩リスクが高いため実用化が進んでいないのが実態だ。 このため名大病院とAccompanyは、データを秘匿化したまま機械学習を行う「連合学習」と呼ばれる暗号技術を用いる。個人情報を第三者に開示せずに複数施設の医療データを安全に結合して学習できるという。 今回の研究では名大病院と東北大学病院がそれぞれ保有する消化管出血の患者デー
