中国政府は、トランプ米大統領が違法な合成麻薬フェンタニルの流入を理由に中国製品に一律10%の関税を課したことは、フェンタニル問題に対処する米国への中国の協力を無視していると非難した。 「米国は、中国による有用な協力を無視し、フェンタニル問題を理由に米国への中国からの輸入品に10%の関税を課した」と、中国外務省の林剣報道官は5日に北京で行われた定例記者会見で述べた。 トランプ大統領の関税は4日に発動し、世界の2大経済大国間の新たな貿易戦争が始まった。中国政府は直ちに独自の関税、輸出規制、そして米グーグルに対する独占禁止法調査という形で反撃に出た。自国経済に悪影響が及ばないよう慎重に調整された対応を取った。 関連記事:中国の報復措置は今のところ抑制、交渉の準備段階-アナリストの見方 フェンタニルに関する協力は、両国の関係における数少ない明るい話題だった。 2023年11月に当時のバイデン米大統
