顔も知らない他人の手帳や日記、メモを覗き見できる施設がある。その名も「手帳類図書室」。この図書室に行けば、誰でも、美味しかったご飯、仕事の愚痴、人間関係の悩み、恋愛のあれこれなど、見ず知らずの人のリアルに触れられる。 闘病記や新社会人、恋する高校生の手帳までアートギャラリー・ピカレスク Picaresque Gallery提供東京都渋谷区の小田急線 参宮橋駅から徒歩5分、アートギャラリー・ピカレスクの一角に手帳類図書室はある。 手帳や日記、メモがおさめられたボックス撮影:伊藤圭全4席のこじんまりとした図書室の壁面には、日記や手帳が収められたボックスがずらりと並ぶ。 日記や手帳などの目録。志良堂が一つずつ解説をつけている。撮影:伊藤圭図書室のテーブルの上には目録が。この目録には、膨大な手帳類一つひとつに対し、著者の属性やざっくりとした内容の解説が記されている。来場者はまず目録を手に取り、読む