宮城県名取市高舘熊野堂の名取川河川敷で1日朝、タクシー運転手板垣真剛さん(48)=仙台市太白区東中田3丁目=一家5人が車内で死亡していた事件で、司法解剖の結果、板垣さんが頭部を骨折し、くも膜下出血を起こしていたことが2日、宮城県警の調べで分かった。5人の死因はいずれも一酸化炭素中毒だった。 県警は、妻恵美さん(43)が11月30日夕、ステーションワゴンを運転し、太白区東中田1丁目の路上を自転車で走行中の板垣さんをはねたとみて、殺人容疑で恵美さんを容疑者死亡のまま調べる方針。 県警によると、板垣さんは遺体発見前日の30日夕、勤務先のタクシー会社に自転車で向かったが、同日午後6時50分ごろ、自宅近くの路上で、後部が激しく損壊した自転車だけが見つかり、板垣さんの運転免許証や携帯電話、財布なども散乱していた。 県警は、恵美さんが頭部を負傷した板垣さんを車に乗せた後、ともに外出していた短大2年