ドナルド・トランプ米大統領は17日、米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長を批判し、解任する可能性をほのめかした。パウエル議長は前日、関税が物価上昇と景気の悪化をもたらし、FRBは困難なトレードオフに直面する可能性があるとの警戒感を示していた。トランプ大統領は、ソーシャルメディアに「パウエルの解任が早すぎるということはない!」と投稿。パウエル氏について、「いつも(行動が)遅すぎ、間違える。他の中央銀行と同様に金利を引き下げるべきだ」と述べた。米国ではトランプ氏が課したさまざまな関税によって、物価が他の国々よりも大幅に上昇する可能性がある。トランプ氏はこれまで、パウエル氏の任期が満了する2026年5月以前に同氏を交代させる考えはないと述べていた。スコット・ベッセント財務長官は14日にブルームバーグTVとのインタビューで、金利決定に関するFRBの独立性は「宝石箱」であり守る必要があるとの認識を示していた。