世界の関連天文台や研究所で独立に運行されている商用型セシウム原子時計やセシウム原子周波数原器(超精密セシウム原子時計)の相互比較結果は,パリ天文台構内にある国際報時局へ送られ,ここでこれらのデータを総合した最終的な原子時が作られている。これが国際原子時である。国際原子時はセシウム原子の固有振動数で定義された〈秒〉を一貫して刻み,その時刻は1958年1月1日0時(世界時)の瞬間にUT2世界時と合致するようセットされたものである。この国際原子時の時刻スケールは,わずか1~2台のセシウム原子時計しか利用できなかった1955年半ばごろまでさかのぼることができる。国際原子時に閏秒による整数秒の時刻調整を行い,UT1世界時から±0.9秒以内に収まるよう管理された実用の時刻システムが協定世界時に当たる。このように国際原子時と協定世界時は共通の刻みをもち,ただ時刻だけが整数秒異なる。例えば81年7月から翌年の6月までは,国際原子時に比べた協定世界時の遅れはちょうど20秒であった。この差の秒数は今後の閏秒のたびに1秒ずつ段階的に更新される。国際原子時は連続一貫した学術用の時刻システムといってもよい。
執筆者:飯島 重孝
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…これは10-11程度の正確さをもち,通信,放送,航行,測地などの分野で使用されている。原子時計の示す秒を積算してつくられた時系である国際原子時が,1958年1月1日0時(世界時)を起点として維持されている。また,現在,日常生活に使用されているのは協定世界時に基づいていて,その秒間隔は国際原子時のものと同じで,その時刻は地球の自転に基づく世界時に沿ってつくられたものである。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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