のう‐じ‥ヂ【能治】
- 〘 名詞 〙
- ① 仏語。不善を治し正す主体。多くは、煩悩に迷う衆生を悟りに向かわしめる者や教えなどをいう。
- [初出の実例]「いかなる能治(ノウヂ)の方便を説てか、本習の妄念を留めて、真如の実理を、あらはさむ」(出典:真如観(鎌倉初))
- ② 正しく処理すること。うまく取り計らうこと。
- [初出の実例]「以前三ケ条訴状、為レ蒙二能治御裁下一、勒二在状一」(出典:東寺百合文書‐ほ・保安三年(1122)三月一一日・伊勢大国荘専当藤原時光菅原武道等解案)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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