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4月から始める、自己実現のための手帳術(全3記事)

目標達成できる人がやっている手帳の書き方 1週間のスケジュールを「色分け」する理由

「目標を決めてもいつも挫折してしまう」「やりたいことがあるけど時間がなくてできない」そんな悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。今回は、『決定版 手帳で夢をかなえる全技術』著者の高田晃氏にインタビューしました。本記事では、同氏の実物の手帳をもとに、ウィークリーページやデイリーページの書き方についてお伝えします。

実物の手帳を見せながら書き方をレクチャー

——前回、夢や理想をかなえるための考え方についておうかがいしました。ここからは、より具体的な手帳の書き方について教えていただけますでしょうか?

高田晃氏(以下、高田):だいたい手帳って、カレンダーのように1ヶ月の予定を書き込むマンスリーページや、ウィークリーと呼ばれる1週間のスケジュールを書き込むもの、はたまたデイリーと呼ばれる1日の計画表を作れるもの。この3パターンが、よくある手帳の形式です。

その3パターンを全部使わなければいけないわけでもないですし、好きな形式のものを使っていただければいいかなと思っています。

ここでは、手帳でよくあるマンスリーページ、ウィークリーページ、デイリーページの使い方をお話ししますね。まず、僕の推奨するやり方としては、マンスリーのカレンダーの余白に1ヶ月の目標を書き込みます。

先ほどお話ししたように、「今年1年間でこれを実現しよう」と決めたら、「それを達成するために、今月は何する?」という視点で1ヶ月の目標を立てるんですね。それで1ヶ月の目標を立てたら、「じゃあ、それを達成するために、今週1週間で何をする?」という観点で、1週間の目標まで考えるのをお勧めします。

僕の実際の手帳をお見せしますね。これは週間バーチカルって呼ばれるかたちの1週間のスケジュール表です。右側の部分に「週間目標」の欄があって、目標が書き込めるようになっているんです。

これは僕の自作のリフィルなのですが、スケジュールと目標が対になって一元管理しやすいようにしています。でも、この通りに自作する必要はなくて、例えば1週間のスケジュール表の余白部分に書き込んだり、余白がなければメモページでもかまわないと思いますし。そういったところに今週1週間の目標を書き込みます。

はたまた大きめの付箋に目標を書いて、1週間のページにペタッと貼り付けておくのもいいと思います。

1週間の予定は赤、青、緑のペンを使い分け

——なるほど。1週間の予定は、色分けして書かれているんですか?

高田:はい。赤、青、緑で使い分けています。赤が仕事関係、青がプライベート、緑はこの右側に書かれている1週間の目標に関係する予定です。

目標自体は仕事もプライベートも混じっているので、赤でも青でもいいんですけれども、あえて緑にしている理由としては、1週間のスケジュールをバッと見た時に、極端に緑が少ない週は、目標に関する動きが取れていないっていうことなんですよね。

逆に緑がけっこう入っている場合は、「この1週間はちゃんと動けているな」とわかるので、目標に関するものは緑で色分けしています。

——体調が悪くて目標達成の行動ができなかったとか、計画通りに行かない時もあると思うのですが、その場合はどうされているんですか?

高田:次の週以降でリカバリーしようとしますね。「今週はこれらを目標としていて、これとこれはできたけども、これまではできなかった。じゃあ、来週でどれを補おう」というように、毎週計画立てをし直す感じですね。

——週末とかに次の1週間の予定を書くみたいなイメージでしょうか?

高田:そんなイメージです。この実物の例では土曜日の朝一に「週次計画」というのが書かれていると思います。これは、1週間の行動を振り返って翌週の計画を練るという、計画立てをする日ですね。僕の場合は、だいたい土曜日か日曜日の早朝にこの時間を設けています。

「目標のための時間」を作るコツ

——1週間後の予定について、ここまで具体的な行動まで書くのはなかなか難しいように思うのですが、ポイントはありますか?

高田:ポイントは、1週間の目標として掲げているものを実行する時間を、先に手帳に書き入れてしまうことです。このスケジュールで言うと、緑色の時間をあらかじめ入れてしまってて、残った時間で赤と青のことをやる。

緑色の「目標に関すること」は、一言で表現すると「自分のやりたいこと」だと思うんですよね。

さっき言ったとおり、まず緑色を予定に入れないと、特に赤の「仕事」、目の前のやらなければいけないことに振り回されてしまうんです。それで余った時間で自分のやりたいことをやろうとするから、なかなかできないんですよ。

例えば、お給料を使いたいだけ使って、「余った分を貯金に回そう」ってやり方では、いつまでも貯金できないのと同じです。先に(貯金したい額を)天引きするのがコツだ、とよく言われますが、それと同じような発想ですね。

「1日のゴール」と「重点タスク」を書き出す

——ありがとうございます。ここまで「1週間の目標」を書き込むなど、ウィークリーページの使い方をお聞きしました。デイリーページはどのように活用されていますか?

高田:はい。これが僕の実際の1日の計画表です。ウィークリーをもとに、「今日1日何をするか」をもっと詳しく落とし込む感じです。例えば「今日1日が終わった時にどうなっていたらいいのか」という観点で、1日のゴールを右側のページに書いています。

——1、2、3と書いてあって、花丸がついていますね。

高田:そうなんです。「来週で脱稿する目途が立つ」とか、今日1日の「こうなったらいいよね」っていうゴールを、だいたい箇条書きで3つ程度書き出します。このあとは、「じゃあ、今日1日、あとは何をするか?」という、目標に関連するタスクを洗い出し、「今日の重点タスク」ということで、タスクの欄に書き出していきます。

——「1日のタスク」の中には、仕事のタスクは入れないのでしょうか?

高田:仕事のタスクが自分の目標に関わっていることもあるのですが、基本的には先ほどと同様の考え方で、「目標に関するタスク」を優先して書いていきます。また、左側の1日の「行動予定」では、ウィークリーの欄よりももっと詳しく書き出しています。

——なるほど。ちょっと1日の行動予定の中身についてもおうかがいできればと思うのですが、朝の4時半から予定を入れているんですね。

高田:はい、朝起きて顔を洗ったり歯を磨いたりしたら、まず「1日計画」に取り掛かります。僕の場合は15分から20分ぐらいかけて、この1日の計画表を書いていきますね。

インプットしたものを整理する「ノートタイム」

——「1日計画」の下に「ノートタイム」とありますが、ここは何をされているんですか?

高田:ノートタイムは、例えば手帳を使っていると、手帳の中にたくさんメモが残りますよね。はたまた仕事中に何かメモをしたりすると思うんですけども、僕はそのメモを別冊のルーズリーフに転記しているんです。その転記する作業自体を「ノートタイム」と呼んでいます。

その転記する行為によってアイデアが想起されて、このノートタイムにひらめいたことがきっかけとなって新商品を開発したりしたこともあります。

——インプットしたものを整理する時間なんですね。手帳とはまた別で、ノートも使用しているんですね。

高田:そうですね、これは朝1時間くらいでやっています。だいたいモーニングルーティンが決まっていまして、1日の計画立ては約30分予定を入れていますが、実際は15分〜20分ぐらいで終わります。

その後ノートタイムが1時間。さらにアウトプットの時間が1時間半。アウトプットというのは、例えば執筆期間中だったら原稿の執筆、あとはブログを書くとかメルマガを書くとか、特に書くものがない場合は、新しいセミナーの企画を立てるとかも含めています。

僕はだいたい4時台に起きるんですけども、4時半からスタートして8時ぐらいまで、約3時間ちょいぐらいが、モーニングルーティンとして確立されているんです。もう朝の時間がめちゃくちゃ重要だと思っていまして、これに関しては新刊(『とにかく早起き 自分を変える一番大事な習慣力』)でも書いています。

——朝の時間の使い方も工夫されているんですね。ありがとうございます。

関連サイト:
『決定版 手帳で夢をかなえる全技術』
『とにかく早起き 自分を変える一番大事な習慣力』

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