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遠藤修プロは四国放送が厳正なる審査をした登録専門家です

「完璧ではないが、納得できる」リアルな修理現場の舞台裏

遠藤修

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テーマ:ボディーメンテブログ

約4年前に中古車販売させていただいたダイハツ・ウェイクのオーナー様が、ある日突然ご来店されました。



「ぶつけてしまって…」と、申し訳なさそうなご様子(;´・ω・`)

ちょうどお昼時で私一人しかおらず、「えっ、どこをですか?」と車を見回していくと…

なんと、意表を突かれたのは車両上部の損傷(゜д゜)!

しかも、ガッツリと凹んでいる…(ノД`)



中でも衝撃的だったのは、リアゲート内側のパネルが大きく破れて穴が空いてしまっている箇所。

さらに、外側は折れ曲がり+強い打撃で塗装が完全に剥がれ、錆が進行中。

これはかなりの重傷です(>_<)



見た瞬間に思わず「車両保険、入ってますよね???」と聞いてしまいました。

ですが、直ちに対応できる状況ではなかったため、その日は一旦お帰りいただくことに(^^ )

【その日のうちに…】

その日のうちにお電話があり、
「実は…車両保険は入っていません」とのご連絡 Σ(・ω・ノ)ノ!

すぐに概算のお見積りを作成しましたが、 修理費用は30万円オーバー確実という見立て |д゜)

損傷箇所は放っておくとサビが進行しやすい構造ですし、雨水の侵入リスクもあるため、
そのままにしておくわけにもいきません!

バックドアについては、程度の良い中古部品を見つけることができたため、
交換対応の方が費用も抑えられるという判断に(*^^*)



問題は上部の鈑金。

構造が複雑で、しかも一度強くねじれてしまった形状の修復になるため、
いわゆる"鈑金屋泣かせ"の内容です(^^;)



【修理工程と技術的ポイント】

今回はまず、広範囲にわたる変形部の研磨・鈑金からスタート。

しっかりと凹みを整形し、クラック部の溶接補修とパテ整形を複数回繰り返し、形状を戻していきました(^o^)丿

クラック周辺は鉄板が引きちぎれるように裂けていたため、
ここは強度面にも配慮した溶接と補強が必要でした (`・ω・´)

下地を整え、塗装ブースで塗装を行い、仕上げの磨きをかけて作業完了☆

なお、今回の仕上がりは“完璧に復元”というレベルではなく、近くで見れば補修跡が分かる程度の状態です。

その点については作業前にオーナー様へ説明・ご了承いただいており、
費用面や全体のバランスを見てこの形での修理となりました(^o^)



【修理完了後の点検とご提案】

作業が完了した後、ふと後輪に目をやると…

あれ?スリップサインがもうすぐ…

7月に車検を控えているお車ですが、
タイヤは早めに交換しておいた方が安心です( *´艸`)



走行の安全性を確保するうえでも、今のうちに手を打っておくのがベストかと思います(^_-)-☆

今回のような"想定外の上部衝突"は、
普段意識しにくい箇所だけにダメージも大きくなりがち!

修理の可否やコストの問題、見た目と安全性のバランスなど、総合的に判断するのがプロの役割\(^o^)/

もし同様のトラブルが起きた際にも、安心してご相談いただけるよう、
これからも丁寧な対応を心がけていきます(*^-^*)



(代表:遠藤)

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遠藤修
専門家

遠藤修(自動車整備)

GLOBAL CARS (有)オートサービスエンドウ

1台1台じっくり向き合い、高い精度の点検整備を提供。国産車はもちろん、あらゆる輸入車の整備ノウハウと専用機器を保有する。県内随一の対応力をもったモータースとして支持されている。

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