高校生の久太郎は、同じ1日が繰り返し訪れる「反復落とし穴」に嵌まる特異体質を持つ。

もし、現在の記憶を持ったまま十ヵ月前の自分に戻れるとしたら?この夢のような「リピート」に誘われ、疑いつつも人生のやり直しに臨んだ十人の男女。

過去は変わらないはずだった―1992年夏、未来から来たという保彦と出会った中学2年の美雪は、旧校舎崩壊事故から彼を救うため10年後へ跳んだ。

ニューヨークの小さなラジオ局で、ニュース・ディレクターをしているジェフは、43歳の秋に死亡した。

自分以外の人間が“ロボット”に見えるという紫色の瞳を持った中学生・毬井ゆかり。

学生時代に一度だけ公募型アンソロジーに採用され、ミステリ作家デビューを夢見る小松立人は、学生時代にとある犯罪に手を染めた。

真希は29歳の版画家。夏の午後、ダンプと衝突する。

放課後の誰もいない理科実験室でガラスの割れる音がした。壊れた試験管の液体からただようあまい香り。

十一月七日水曜日。女子大生の藍は秋のその一日を何度も繰り返している。

1919年に生まれたハリー・オーガストは、死んでも誕生時と同じ状況で、記憶を残したまま生まれ変わる体質を持っていた。

今年進学した高校の入学式が三回あったことを、選ばれなかった一日があることをわたしだけが憶えている。

「私の中のなにかが、リセットを使いたくないと考えている」相麻菫が死んで二週間。中学二年の夏の残骸が香る季節。

見聞きしたことを絶対に忘れない能力を持つ高校生・浅井ケイ。世界を三日巻き戻す能力・リセットを持つ少女・春埼美空。

私たちの中にアンドロイドがいると仮定しましょう。もっとも人間からかけ離れているのは、だれ?―二年前の初夏、中学校の屋上。

もうすぐすべてが終わる。咲良田の歪んだ物語が……。

小さな離島に住む僕。車いすに乗る少女・マチ。

能力の存在を忘れ去るよう、記憶の改変が行われた咲良田。

思い出に浸って生きる男・佐々野は写真の中に入る能力を持っていたが、赤い目をした女の子によってその力を封じられていた。

高校三年生の初乃素直は、最後の夏休みを利用して、クラスメイトの間ノ井忠、神無月さよりと共に旅行に行く。

愛する人を救えなければ、強制的に過去に戻され、その度に親友や家族が一人ずつ消えていく。

織原芹愛の死を回避できなければ、杵城綜士は過去へと飛ばされる。

二年前に死んだ相麻董が、能力により再生した。ケイは彼女が平穏な生活を送るため、咲良田の外に移り住むべきだと考える。

大好きな女の子が死んでしまった――という悪夢をみて起きた朝。 高校の教室に入った綜士は、ある違和感を覚える。

私は、最愛の娘を凌辱した挙げ句に殺した犯人を――許せなかった。

高校三年の夏、常磐茉莉は消失した。生まれてはじめて、好きになった女の子だった。

頭の中で強く「現状をセーブしたい」と思うだけでいい。脳に針を突き刺したような感覚が走れば「セーブ」は成功。

昼休み前の平和な教室を、突然巨大怪獣が襲った。俺は、踏みつぶされて死んだ。

ループする時間。助けたかったのは、誰? なんでこんなことに、って、みんな思っているよね。

ゴールデンウイーク明けの5月7日、廻谷千瀬は久しぶりに学校へ行こうとしていた。

昨日と同じ光景が繰り返される学校で、俺は時間がループしていることに気づく。

「出撃なんて、実力試験みたいなもんじゃない?」敵弾が体を貫いた瞬間、キリヤ・ケイジは出撃前日に戻っていた。

その日。高校生の水戸貴壱は、セットした覚えのない目覚まし時計で起きた。

「世界は、あと四日で滅亡する―」計画都市・谷園で、いつものように教室に向かった高校生・芹沢和也は、「疎開」により、ついに唯一人になったクラスメイト、大舞都亜美から「世界を救う方法を一緒に探そう」と誘われる。

俺と敷島の二人で、どうにか成し遂げた『ゲームクリア』は、次なるステージのスタートでしかなかった。

文化祭まで、あと10日にせまったある日、下校途中の高校生・外村零児は、空間を裂いて現れた女・ティムと遭遇した。

病院で目覚めた僕は、驚きの事実を告げられる。中学受験の日から、中学三年の夏休み前の事故までの記憶を失っていたのだ。

「拳銃自殺…」背後で警官らしき男が呟いた。かび臭いその部屋の中央に、常盤先輩が倒れている。

大切な人の死を知る度に、時計の針は何度でも過去へと巻き戻る。

3月。中途半端な時期にやってきた転校生・音無彩矢。

繰り返す時を駆ける青春エンターテイメント 高校1年の少年、望月譲はある日、自分がいつの間にか入学式の日に《戻っている》ことに気がついた。

死ぬべきだ。いや、死ぬしかない。