甚大な被害を出した能登半島地震から、1年3か月が過ぎました。

こうした中「被災地の子どもたちが笑顔になれば」と、岡山県瀬戸内市の会社などが「駄菓子を無料で配るイベント」を石川県で開きました。

「駄菓子の逸品ばかり持ってきた」

【画像①】

(DAGASHIで世界を笑顔にする会 代表理事 秋山秀行さん)
「これ全部、駄菓子」

ーどれくらい数があるんですか?
「5000個。都こんぶに、プチプチうらない。駄菓子の逸品ばっかり持ってきた」

3月、石川県能登町。ここで「駄菓子を無料で配り、子どもたちを笑顔にしよう」というイベントが開かれようとしていました。

(秋山秀行さん)
「子どもに来てほしいですね。100人くらい来てくれたらと思うけどね」

あれから1年以上、今も多くの建物が倒壊したまま

【画像②】

「火災現場は大きく広がっていて、白煙が至るところから出ています」【画像②】

去年1月に発生した能登半島地震。死者549人、建物の被害は16万棟以上に上ります。

あれから1年以上…。今も多くの建物が倒壊したままです。ゆがんだ道路や電柱も修理されていません。ボランティアによる支援物資の配布も続けられています。

(被災した住民)
「今は在宅避難なんですけど、水がやっぱり…水道が壊れたりしていて、蛇口も泥とかで詰まっていて、それでキレイな水が出ていない」

石川県内の仮設住宅には、2万420人が暮らしています。自宅を失い、妻と入居している73歳の男性は、多くの人が将来への不安を感じているだろうと話します。

(仮設住宅に入居している男性)
「住むところは、みんな不安だと思うわ。心身ともに疲れた」

被災地の子どもたちの「心の叫び」

こうした中で、住民たちが気にかけているのが子どもたちへの影響です。地震のあとに行われたスクールカウンセラーとの面談では「不安で眠れない」「怖い夢を見ることがある」といった声が聞かれたといいます。さらに…

(児童)
「一時寂しかった。友達と遊びたい」

能登地方の6市町では、地震発生以降子どもたちの転校が相次ぎ、児童・生徒の数は約1000人、割合にして約1割減少しました。寂しさを口にする子どもも少なくありません。

(高校生)
「地元の友達が、この場所を離れないとだめになった子がいて、会うことが出来なくなって寂しい」