耳に残るポップなメロディの中に繊細かつどこか切なさも感じるメロディーが絶妙なバランスで成り立っていて、一度聴いたら耳から離れない。
J-POPの進化でもあり原点とも言える彼らの楽曲は、耳馴染みのいいメロディーに乗せて歌う飾り気のない歌詞も魅力のひとつ。「この気持ちをまっすぐあなたに届けたい!」というストレートな歌詞ではなく、どちらかというと「この気持ちがあなたに届かなくても、あなたの事をこんなにも想っているんだよ」という、空気のように一瞬で消えてしまいそうな独り言っぽい歌詞がすごく人間味を感じる。
人は自分の想いを伝えようとする時、ありのままの気持ちを伝えたいとは思いつつも「どういう言葉を使えばうまく伝わるかな」と、相手により伝わりやすい言い方を考えながら言葉にしていくことが多いが、蓮(Vo・G)が作る歌詞は「内に秘めていた想いが一定のラインを越えて溢れてしまった結果、自然と声に出てしまった」くらいの「不意に出た本音感」がリアル。そしてそれが多くの共感を呼んでいる。
今回そんな唯一無二の視点でラブソングを生み出しているTRACK15がJAPANのLook Up!コーナーに初登場。インタビューでは、バンド結成時のエピソードや1stミニアルバム『bouquet』リリース以降感じたバンドとしての成長や変化、そして2ndミニアルバム『season』に収録されている楽曲のエピソードなど、たっぷり話を聞いた。
歌詞と同様自分から溢れた想いをひとつずつ丁寧に言葉にする蓮、全体のバランスを見ながらボケたりツッコんだりとどの立ち回りも器用にこなすムードメーカー高橋凛(B・Cho)、冷静かつ的確な発言をしつつもその言葉から人一倍バンドとメンバーへの愛情が伝わる寺田航起(G)、言葉にするのが苦手だと言いながらも「蓮くんのいちばん近いファンでありたい」と素直に語り、TRACK15の楽曲をもっと多くの人に届けたいという想いが誰よりも強い前田夕日(Dr・Cho)。そんな友達でも家族でもない4人の関係性がTRACK15にしかない空気感で愛に溢れていて、仲睦まじい様子にほっこりした取材となった。
現在発売中のROCKIN’ON JAPAN 5月号には自然体な様子を撮り下ろした写真とインタビューを掲載しているので、リリースされたばかりの『season』とあわせて是非ご覧ください!(伊五澤紗花)
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