「料理長の顔を見たら“韓国っぽい”と思って(笑)」
では、肝心の“餃子×韓国屋台”というコンセプトはどう決まったのだろうか?
「もともと姉妹店で台湾点心をやっていて、それが好評だったんです。それなら、まったく違う皮や餡を使って、さらにこだわった餃子を作ってみようと思いました。
ただ、餃子だけだと少し弱い。居酒屋スタイルにするか、アジアン系にするか迷っていたときに、ふと料理長の顔を見たら“韓国っぽい”と思って(笑)。それで韓国料理を取り入れることにしました」
そして偶然にも、第2次韓国ブームが到来。結果的に、コンセプトが時流に乗る形となったそうだ。
「一番大変だったのは、コロナ禍でのオープンですね。もともと9年間続いていた男の居酒屋をリニューアルしたのですが、前のお店には常連のお客様も多く、業態を変えることへの迷いもありました。
オープン前の心境は、『これはいけるぞ』という確信と不安が半々。でも新しいことに挑戦するワクワク感も大きかったですし、おかげさまで、オープン直後から多くのお客様にご来店いただいています」
――奇抜な店名に、個性的なコンセプト。一見すると謎だらけの店だが、その裏には、挑戦を恐れない店主の姿勢があった。こうした“分かりにくいけれど気になる店”が、人々を惹きつけるのかもしれない。
取材・文/逢ヶ瀬十吾(A4studio)