
ドラマ「最悪の悪」(2023年)、「江南Bサイド」(2024年)、待機中の「捏造された都市」(2025年)…と主演作が途切れない韓国のスター俳優チ・チャンウク。ロマンス作品からノワールまで幅広く演じる一方で、抜群の歌唱力を生かして歌手としても活動。注目度も圧倒的で、Instagram2776万人、weibo443万人…SNS総フォロワー数は3000万を優に超える(2025年4月現在)。4月18日からは日本ツアー「2025 Ji Chang Wook Japan Tour -Wooki Wooki-」、19日(土)からは東京・東京タワーでポップアップストア「JI CHANG WOOK’s Scenario in Tokyo」が展開されるなど日本でもホットな注目を集める今、その魅力にあらためて迫ってみたい。
“アジアの貴公子”として魅力を開花させた20代
デビューから30代前半にかけてのチャンウクは、光輝く“アジアの貴公子”として人気を博した。大学在学中にミュージカルで俳優デビューし、23歳のときにドラマ「笑ってトンへ」(2010-2011年)の主演に抜てき。発達障害の母を支えるけなげな青年・トンヘに共感する視聴者が続出。ドラマは高視聴率を記録し、チャンウクも一躍スターに。これ以降、ほとんどのドラマで主演を務めている。
20代後半から30代前半にかけては、ロマンス作品に次々と主演。パク・ミニョンとの共演作「ヒーラー~最高の恋人~」(2014-2015年)や少女時代のユナがヒロインを務めた「THE K2~キミだけを守りたい~」(2016年)、日本でも4月から八木勇征(FANTASTICS from EXILE TRIBE)と齊藤京子のW主演でリメイクされることでも話題の「あやしいパートナー~Destiny Lovers~」(2017年)、実年齢12歳差のキム・ユジョンと息を合わせた「コンビニのセッピョル」(2020年)…と、話題作を量産。
各作品で魅力的なキスシーンが評判を呼び、ファンやメディアから“キス職人”と称されるように。出演作は韓国国内だけでなく日本も含めたアジア各国で大ヒットし、“アジアの貴公子”のキャッチフレーズが定着した。
強烈な悪役演技で“新境地”を開拓した30代
一方、30代後半に入ってからはガラリと印象を変え、“新境地”とも言える作品に挑んでいる。
2023年のドラマ「最悪の悪」(ディズニープラス スター)で演じたのは、反社会組織に潜入する警察官パク・ジュンモ。犯罪まがいの仕事を請け負い麻薬カルテルのボス、チョン・ギチョル(ウィ・ハジュン)の信頼を得た先に待っていたのは、ウソの上に成り立つギチョルとの危うい友情だった…。本人も「とても挑戦的だった」と語ったほどの激しいアクションはもちろん、ジュンモの妻ユ・ウィジョン(イム・セミ)とギチョルとの切な過ぎる三角関係も胸を打つ。
翌2024年には、チョ・ウジンとのW主演ドラマ「江南Bサイド」で江南を牛耳るブローカーのユン・ギルホを演じた。裏社会で生きる哀しみとやるせなさ、“クラブのエース”ジェヒ(キム・ヒョンソ)との絆もしみじみと胸を打つもので、その憂いを帯びた色気が視聴者を夢中にさせた。