レギュラーガソリンの小売価格が過去最高値に並びました。
その一方で、補助金は17日から0円に。

ゴールデンウィークのガソリン価格はどうなるのか、現場を緊急取材しました。

東京・足立区のガソリンスタンドでは、レギュラーガソリンが現金払いで180円となっていました。

17日、ガソリンを入れにきたお客さんは「(週)1~2回来る、1カ月で5万円ぐらい。高いよ、助けて。ゴールデンウィークは(車で)行けないね。ゴールデンウィークは自転車で散歩だよ」「結局入れざるを得ないから、もうどうしようもない」「高いです。車を燃費いいのに替えたのに全然チャラじゃないです」「どこまで高くなるんだろうって思います。犬を飼ってるから一緒にお出かけとなると車を使うことが多いので、ちょっと遠く行きづらい」と話すなど、ガソリン価格への不安の声が多く聞かれました。

価格について店長は先が読めないといいます。

田中商事(株)・三枝直樹店長:
トランプ関税で(原油が)下がったり、1日1日で状況が変わるので、そこが難しい。

2022年に導入されたガソリンの補助金。
現在は1リットルあたりのレギュラーのガソリン価格が約185円程度になるよう調整されています。

16日、資源エネルギー庁は、レギュラーガソリンの全国平均小売価格について、先週より20銭高い、1リットルあたり186円50銭だったと発表。
値上がりは3週連続で、2023年9月に記録した最高値に並びました。

ガソリンの値上がりが続く一方で、来週のガソリン平均価格が、補助金の基準額である185円を下回る見通しのため、補助金が17日から初めて0円になったのです。

「ガソリン価格は最高値なのに補助金はゼロ…」この矛盾について、専門家は次のように説明します。

第一生命経済研究所・永濱利廣首席エコノミスト:
ガソリン価格は1~2週間ぐらい前の原油価格が反映されるので、まだ原油が下がる前の価格が反映されたから、直近のガソリン価格が上がってるということなんですけど。すでに原油の先物価格がトランプ関税発動以降、急激に下がっていますから、為替についても1ドル140円台前半まで円高が進んでいますから、それによって今後、ガソリンの価格が下がることが確実視されています。

ずばりゴールデンウィークのガソリン価格は?

第一生命経済研究所・永濱利廣首席エコノミスト:
下がります、補助金やめても下がります。トランプ関税のおかげで景気は悪くなるが、原油も下がってるんで、ガソリンも含めて色んな物の値段が下がる。