
新型コロナウイルス感染症の5類移行後、人々の動きが活発になる中、県観光協会(かながわDMO)が県内を周遊するツアーの造成に注力している。普段はできない体験メニューを盛り込むなど特別感を演出。旅行会社などへのアピールを強めている。地域の観光資源を掘り起こし、分散化を進めることで「オーバーツーリズム(観光公害)」にも対応。県内全域に観光客を呼び込む考えだ。
「木で太刀を作って大山に納める、納め太刀という風習があります。源頼朝が必勝の 願いを込めて納めたのが起源とされています」
6日、大山阿夫利神社(伊勢原市)。権禰宜(ごんねぎ)の目黒久仁彦さんが、神社に残る長さ6メートルもの太刀を見せると、見学者たちは「これを担いできたとは」と、一様に驚いた様子だった。
大山の夜“売り”は景色
特別感を演出、神奈川全域で誘客目指す 県観光協会が県内周遊ツアー造成へ
「茶寮 石尊」からの夜景をアピールする望月会長=伊勢原市 [写真番号:1203073]
ファムツアー向けに「茶寮 石尊」が特別に提供した料理 [写真番号:1203076]