
神奈川県内に約1万カ所ある「土砂災害警戒区域」のリスクを視覚的に伝えるため、県はウェブサイトで3Dマップの公開を始めた。崩落の恐れがある崖地などが立体的に表示され、平面図ではイメージしにくい崖の高さや斜面の角度を把握できるのが特徴だ。「台風や豪雨時の避難に役立ててほしい」と活用を促している。
県が警戒区域の位置や図面を公開しているウェブサイト「土砂災害情報ポータル」を改良し、航空機によるレーザー測量で得られた3次元の地形データを反映させた。今月から公開している。
住所や施設名から個別の警戒区域を検索し、傾斜地の形状や大きさ、地形の高低を知ることが可能だ。マウス操作や画面タッチで上下左右の向きなどを変えられるほか、背景の地図を航空写真に変更し、建物の立地や土地利用の状況も含めた区域のリスクを確認できる。
スマートフォン用のサイトもあり、位置情報に基づいて現在地のリスクも把握できるようになっている。
危険度の高い「特別警戒区域」の数は
土砂災害のリスクを3Dマップに 神奈川県が公開、崖地など立体的に表示
土砂災害警戒区域の3Dマップの表示例。赤は特別警戒区域。地理院地図を背景に活用している [写真番号:1331019]
土砂災害警戒区域の3Dマップの表示例。赤は特別警戒区域。地理院地図を背景に活用している [写真番号:1331020]