群馬「正論」懇話会の第69回講演会が19日、前橋市の前橋商工会議所会館で開かれ、産経新聞論説委員の斎藤勉氏が「プーチン政権とウクライナ侵攻の行方」と題して講演した。斎藤氏は、プーチン露大統領の隠れた侵攻目的として、減少する国内スラブ人の人口問題を挙げ、増え続ける少数民族を戦争の最前線に送り込む一方で同じスラブ人であるウクライナ人の子供たちを大量に拉致し「ロシア人化しようとしている」と指摘。「領土と人口を拡大させ、独裁者スターリンに並ぼうとしている。実現させてはならない」と主張した。
ウクライナは「最終戦争と覚悟」
ゴルバチョフ政権のソ連時代以降、約9年間にわたりロシアに在任した斎藤氏は、公式統計以上にスラブ系男性が短命で当時から人口減が続く実態を紹介。逆に国内のイスラム系を中心に少数民族の人口が増えている中、危機感を抱いたプーチン氏がウクライナ侵攻に踏み切り、子供たちの拉致に走ったとした。