2月12日に行われたブルーリボン賞授賞式で司会を務めた吉永小百合(右)と神木隆之介 在京スポーツ7紙の映画記者が選ぶ映画賞「ブルーリボン賞」。第67回を迎えた2024年度の授賞式は2月12日に東京・内幸町のイイノホールで行われ、サンケイスポーツが幹事を担当した。
見どころは前年度の主演賞受賞者が司会を務める点。今年度は吉永小百合(79)と神木隆之介(31)だった。
2人はこの日が初共演。前年度の受賞者に司会を〝強制的〟に務めてもらえるブルーリボン賞だからこそ、成り立った組み合わせだろう。
普段は取材する側の記者が運営する手作り感満載の催しだけに、予想外の出来事が起こるのはお約束。今年度も例外ではなかった。
主演女優賞の河合優実(24)がスピーチ時、吉永の一声で助演女優賞の小泉今日子(59)を壇上中央に招き、「ふてほど」(TBS系ドラマ『不適切にもほどがある!』)でかなわなかったツーショットを実現するまでは台本通り。だが、小泉にマイクを渡すはずだったスタッフの一歩が遅れた。
ここで動いたのが吉永。司会席から小泉に駆け寄り、マイクを手渡した。慌てたわれわれは吉永の背中を追ったが、時すでに遅し。大女優の臨機応変な対応に救われた。
吉永小百合の臨機応変な対応が光った神木は受賞者へのリスペクトを感じさせた。開演1時間前の打ち合わせ。台本では吉永の「第67回ブルーリボン賞授賞式を終了致します」に続き、2人で「皆さん、ありがとうございました」と締める予定だったが、神木から「吉永さんの後に『改めて受賞者の皆さま、おめでとうございました』と加えてもいいですか?」と提案された。吉永も「それがいいわね」と賛同。授賞式で神木がそうたたえると、観客から拍手が起こった。
また、神木はおちゃめな一面ものぞかせた。閉幕後の「この後はマスコミ向けのフォトセッションを行います」というセリフ。リハーサルを行った結果、神木ではなくスタッフがアナウンスすることにした。
打ち合わせで神木にその旨を伝えると、「いつも聞く側なので、一度言ってみたいんです」とのこと。授賞式の初司会でプレッシャーを感じつつも、お祝いの場を楽しもうという姿勢が、会場の温かい空気を作り出す要因の一つになった。
司会の2人のおかげで滞りなく(?)授賞式を終えられた。来年度の司会は、こちらも初共演の山口馬木也(52)と河合優実(24)。筋書きから、どんな予想外のドラマが生まれるのか楽しみだ。(渡邉尚伸)