BSE問題(ビーエスイーもんだい)とは、2000年代初頭より発生した牛海綿状脳症(英語: Bovine Spongiform Encephalopathy, BSE)に関する一連の社会問題である。BSEそのものに加え、企業による牛肉偽装事件の発生も相次ぎ、畜産業や精肉店などの食肉関連産業、食品加工業や外食産業、スーパーマーケットなどの流通業、そして一般消費者を巻き込んで、食の安全が問われた一大問題となった。本項ではこれらに関する社会動向を記述する。 またマスメディアによる報道の過熱によって、日本での変異型クロイツフェルト・ヤコブ病患者は1人も出なかった(世界での日本人感染者1人のみ)にもかかわらず、BSEが発生したと報道された畜産農家や、目視検査を担当した女性獣医師など5人が自殺した。