イオン交換(イオンこうかん)とは、ある種の物質が示す、接触している電解質溶液に含まれるイオンを取り込み、代わりに自らの持つ別種のイオンを放出することで、イオン種の入れ換えを行う現象または能力。 イオン交換作用を示す物質をという。イオン交換体にはフッ石類、酸性白土、などの無機質のものもあるが、有機質のイオン交換樹脂がすぐれ、もっともよく用いられる。 イオン交換現象は古代から無意識的に農業に利用されており、田畑に水溶性の肥料を施したとき雨水などですぐに流されず土壌に保持されることが経験的に知られていた。