エウヘメロス(古希: Εὐήμερος, 英: Euhemerus, 紀元前4世紀後半)は、マケドニア王カッサンドロスに仕えた古代ギリシアの哲学者。シチリア島のメッシーナ出身。かつての権力者が死後神格化されてギリシア神話の神々になったとし、神話とは歴史上の出来事が歪曲されて現在に伝わったものであるという無神論で有名。この理論は彼の名前から「エウヘメリズム」と呼ばれた。後世になると、エウヘメリズムはキリスト教の神を神話の神々よりも上位に置こうとする奸計の中で、キリスト教文学者に利用された。