エンプーサ(古代ギリシア語:Εμπουσα, Empusa, Empousa, エムプーサ)は、ギリシア神話に登場する怪物の一種。その名は「雌蟷螂」を意味する。冥界の女神ヘカテーにモルモーと共に仕えている。日本語では長母音を省略してエムプサ(エンプサ)とも表記される。 片方の足は青銅で出来ており、もう一方の足はロバの足で出来た女の姿をしているとされる。男を誘惑して交わった後に食い殺したり、眠っている男には悪夢を見せながら血を啜る。しかし悪口に弱く、罵る事が出来れば悲鳴をあげながら逃げるとされる。 姿を自在に変化させることができ、アリストパネースの喜劇『蛙』ではロバ、雄牛、犬、美女に化けるとされている。また、ピロストラトスの『テュアナのアポローニオス伝』にも登場する。