オマーン帝国(オマーンていこく、アラビア語: الإمبراطورية العمانية、英語: Omani Empire)とは、かつてインド洋やペルシア湾の覇権をめぐってイギリス帝国やポルトガル海上帝国と競合し、現在のオマーンを中心に存在した海洋帝国である。最盛期を迎えた19世紀には、帝国の影響力や支配はホルムズ海峡を越え、北は現在のイランやパキスタン、南はアフリカのにまで及んでいた。 1856年のサイイド・サイードの死後、帝国はのザンジバル・スルターン国(アフリカ東海岸)と、の(アラビア半島)に分裂した。