ケラトプス(Ceratops)は、北米の白亜紀後期カンパニアンの地層より発見された断片的な角竜の化石に基づき命名された属名である。ケラトプス類の中ではモノクロニウスと共に最初期に発見されたものの一つであるため、その分類には混乱が多い。1906年にリチャード・スワン・ルルによりケラトプス属の一種、ケラトプス・ベリがカスモサウルスとして独立させられた経緯はあるが、ケラトプスは2017年現在でも書類上は有効名である。これまでにカスモサウルス以外にもメデューサケラトプスやスピクリペウス、セントロサウルス、アヴァケラトプスなどがケラトプス、あるいはその一種ないし単一の標本と同一ではないかと議論されてきた。