ゲンゴロウ(竜蝨・源五郎、Cybister chinensis Motschulsky, 1854 / ナミゲンゴロウ・オオゲンゴロウなどの別名あり)は、コウチュウ目ゲンゴロウ科ゲンゴロウ属の水生昆虫。日本産のゲンゴロウ類・および水生甲虫類としては最大種である。 かつて日本では一部地方で食用にされるほど高密度で生息し、秋に多産する生息池の水を落とした際には多数採集できた。このようにかつて身近な昆虫だった本種はタガメと並び「日本の水田の昆虫」の代表格として挙げられたが、2020年現在は生息環境破壊・侵略的外来種の侵入・乱獲などにより日本全国で著しく減少し絶滅危惧II類 (VU)(環境省レッドリスト)に指定されている。