ザヴォロチエ(ロシア語: Заволочье)は、10世紀から14世紀にかけて用いられた歴史的地域名である。範囲としては、北ドヴィナ川とオネガ川流域から、ヴォロク(連水陸路)で連結しているオネガ湖、ベロエ湖、シェクスナ川流域までを併せた地域を指し(ザヴォロチエは前置詞「за / ザ」と名詞「Волок / ヴォロク」に拠り、「ヴォロクの向こう」を意味する。)、ノヴゴロド公国領の一部だった。当時は、毛皮用の動物や岩塩が豊富に獲得できる地域であり、住民もまた、狩猟、農業、漁労を主な生業としていた。