トグス・テムル(モンゴル語:ᠲᠡᠭᠦᠰᠲᠡᠮᠦᠷ, ラテン文字転写: Tögüs Temür)は、モンゴル帝国の第17代ハーン(北元としては第3代皇帝)。明朝の官選史料『明実録』では脱古思帖木児と記され、『新元史』『明史』といった後世の編纂物もこの表記を用いる。尊号はウスハル・ハーン(モンゴル語:ᠤᠰᠬᠠᠯᠬᠠᠭᠠᠨ, ラテン文字転写: Uskhal Khan)。治世の元号から天元帝と呼ばれることもある。 明周辺の親モンゴル勢力が征服される中で明と対決したがブイル・ノールの戦いで大敗、退却中に皇族イェスデルの襲撃を受けて暗殺された。世祖クビライ以来続いてきた元の皇統から出た最後のハーンとなった。