ヌンダスクス(Nundasuchus)は、絶滅した主竜類の属の一つで恐らくワニ類である。 タンザニアの中期三畳紀(2億4000万年前)のマンダ層から知られている。 ヌンダスクスは初期の爬虫類や単弓類を襲って食べる最上位の捕食者だった。瞬間的にすばやく動くことが可能で、身を潜めて若い個体や弱った獲物が近くに来た時を見計らって奇襲をしかけたと言われている。全長約3mと推定される。ステーキナイフのような歯をもち、背中には骨質の板がある。足は体の下からまっすぐ伸びる。この事は後の恐竜にも共通する。この事実は、この特性が、ヌンダスクスより後の三畳紀のワニ類とより進化した爬虫類である恐竜の類縁関係を示唆している。この構造は両者の共通祖先の段階で獲得されたものかも知れない。