『フロム・ヘル』(英: From Hell)とは、アラン・ムーア原作、作画のグラフィックノベル作品。19世紀末に起きた「切り裂きジャック」事件を題材としており、事件の核心を除けば内容は史実に基づいている。「殺人の謎を解くために全宇宙の謎を解くようなミステリ」として構想され、魔術的な世界観を背景に、後期ヴィクトリア朝当時のイギリス社会と20世紀への移り変わりを総体として描くテーマがある。題名は真犯人が送ったとされるから。 1989年から1998年にかけて小出版社から雑誌連載やコミックブックとして発表され、1999年に単行本化された。アイズナー賞複数部門など多くの受賞がある。2001年には同題で映画化された。日本語版は2009年にみすず書房から刊行された。