リッケンバッカー・360/12は、リッケンバッカーの12弦エレクトリックギターの300シリーズ。最初の12弦エレクトリックギターの一つとされる。型番の“/12”は12弦ギターを意味しており、外観は6弦モデルのリッケンバッカー・360とよく似ている。リッケンバッカーは、スロッティド・ヘッドとソリッド・ヘッドを併用するという革新的なデザインにより、通常の12弦ギターに必要となる大きなヘッドを回避した。もう一つの特徴に副弦の並び順がある。ほとんどの12弦ギターは副弦をベース側に配置するが、リッケンバッカーはこれを逆にした。 1964年、ビートルズが発表した「ア・ハード・デイズ・ナイト」の録音でジョージ・ハリスンが使用したことで世界中の注目を集めた。