並列計算(へいれつけいさん、英語: parallel computing)は、コンピュータにおいて特定の処理をいくつかの独立した小さな処理に細分化し、複数の処理装置(プロセッサ)上でそれぞれの処理を同時に実行させることである。並列コンピューティングや並列処理とも呼ばれる。大きな問題を解いたり、大量のデータを処理したりする過程は、より小さなサブタスクやサブデータグループの処理に分割できることが多い、という事実を利用して単位時間あたりの処理効率(スループット)の向上を図る手法である。 また、並列計算のために設計されたコンピュータを並列コンピュータという。並列コンピュータは当初スーパーコンピュータなどの高価で大規模なシステムのみに見られる設計だったが、プロセッサのクロック周波数の上昇による処理性能向上に限界や問題が見えてきたことなどから、パーソナルコンピュータや携帯機器でもマルチコア設計のCPUを搭載し、並列計算に活用することが当たり前になっている。特にコンピュータの画面表示にも利用される画像処理は並列化しやすいため、専用設計の簡素なグラフィックコントローラに始まり、複雑な3次元コンピュータグラフィックスのパイプライン処理と描画なども並列計算によって高速にリアルタイム実行できるGPUへと発展を遂げている。