交接腕(こうせつわん)は頭足類の雄が雌に精子の入った精包を受け渡すために特殊化した腕。陰茎の役割を果たしており、精包を乗せるための溝がある。 雄の頭足類の腕の1本ないし2本が交接腕であり、コウイカ、ヤリイカ、ケンサキイカなどでは左第4腕、スルメイカ、ホタルイカなどでは右第4腕、、ダンゴイカなどでは左第1腕、ヒメイカでは両第4腕とまちまちである。 やカイダコなど、雄が雌よりも極端に小さな種でも、交接腕だけが本体よりも長く発達し、交接腕を切り離して雌の外套膜腔に入れて受精を行う。この切り離された交接腕を見たフランスのジョルジュ・キュヴィエはこれを寄生虫の一種だとみなして"Hectocotylus"(百疣虫)の属名を付けた。後に真相が究明されても、交接腕の英称としてhectocotylusは残された。 交接腕の形状は分類に役立ち、多くの種で緻密な構造を持つ。しかしながらカンテンダコの雄の交接腕は右目の前にある目立たない嚢状となっており、あたかも7本足のタコであるかの様に見える。
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