出流山事件(いずるさんじけん)は、江戸時代末期、大政奉還後の慶応3年11月29日(1867年12月24日)、下野国出流山満願寺(現在の栃木県栃木市出流町)にて、尊王攘夷・倒幕を唱える志士の一団が挙兵し、その周辺で幕府軍と戦闘を繰り広げた事件。討幕のための開戦を主張する薩摩藩士らの思惑を背景に、幕府を挑発する関東擾乱計画の一端として実行されたが、挙兵から2週間で鎮圧された。関東における擾乱は江戸薩摩藩邸の焼討事件を誘発し、戊辰戦争開戦の一因を形成した。