商用電源(しょうようでんげん)とは、電力の製造(発電)と販売(送電・配電)を業とする者、すなわち電力会社から電力消費者に届けられる電力および電力を電力消費者に届ける(供給する)ための設備一般の総称である。電力が商取引対象とされることからの名称であり、電力消費者の電力使途からの総称ではなく、商業以外の製造業や個人が使う電力も含む。 一般には商用電源=AC電源(エーシーでんげん)と称されることも多い。これは今日、電力会社から一般的な電力消費者、すなわち一般家庭などに供給される電力が交流(Alternating Current)であることからきている。しかし電力会社から電力消費者への電力供給は直流(Direct Current)であってもよく、実査し、日本でも直流による供給がなされているところがあるため、本来、同義にはならない。 電力は人類の生活や経済活動を支えているが、世界銀行や国際エネルギー機関、国際連合などの推計によると、2020年時点で7億3300万人が電気を使える環境にない。