失われた10年(うしなわれた10ねん)とは、ある国、あるいは地域における約10年間の経済低迷の通称を指す語である。1980年代のメキシコ経済における不振を表した言葉が語源である。 アメリカ文学におけるロストジェネレーションが、第一次世界大戦後の1920年代から1930年代、すなわち、狂騒の20年代から急転落の世界恐慌の時代にかけて活躍した経緯から、ロストジェネレーションの冷笑的で厭世的な世界観を寓喩して用いられることが多い。 * イギリスでは第二次世界大戦後の1946年 - 1955年。 * ラテンアメリカでは1980年代。チリの1980年代はアウグスト・ピノチェト政権の時代と重なる。 * 韓国ではハンナラ党が金大中・盧武鉉両政権(1998年 - 2008年)を指して批判的な意味を込めて述べる。 日本では1990年代の経済に加えて失われた20年や失われた30年の経済も含める場合があるものの、1990年代の文化・流行・社会現象と失われた20年や失われた30年の文化・流行・社会現象は異なる経緯として扱われるため、時代区分としては未確定である。 以下、この記事では1990年代以降の日本経済の状況について述べる。