有鞭類(ゆうべんるい、Uropygi)は、鋏角亜門クモガタ綱に属する節足動物の分類群。姉妹群であるサソリモドキとヤイトムシから構成される。異名(シノニム)として「Camarostomata」がある。 学名「Uropygi」は古代ギリシア語の「οὐρά」(oura、尾)と「πυγή」(puge、尻)の合成であり、これは本群で鞭状体(flagellum)に変化した尾節に由来する。この学名は、しばしばサソリモドキの学名として紹介されているが、これはかつてヤイトムシがサソリモドキの1群として分類された経緯に因んでいる(後述参照)。 有鞭類の共有派生形質は、左右癒合した触肢基節・第1脚から第4脚まで2-1-1-1となる脛節の聴毛数・体の後端にある防御用の分泌腺・独特な求愛行動(求愛行動中でメスはオスの後体を掴む)など少なからぬ挙げられる。 有鞭類はウデムシの姉妹群であり、共に脚鬚類(Pedipalpi)を構成する。これらは更にクモなどと共に四肺類(Tetrapulmonata)に含まれる。

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  • 有鞭類(ゆうべんるい、Uropygi)は、鋏角亜門クモガタ綱に属する節足動物の分類群。姉妹群であるサソリモドキとヤイトムシから構成される。異名(シノニム)として「Camarostomata」がある。 学名「Uropygi」は古代ギリシア語の「οὐρά」(oura、尾)と「πυγή」(puge、尻)の合成であり、これは本群で鞭状体(flagellum)に変化した尾節に由来する。この学名は、しばしばサソリモドキの学名として紹介されているが、これはかつてヤイトムシがサソリモドキの1群として分類された経緯に因んでいる(後述参照)。 有鞭類の共有派生形質は、左右癒合した触肢基節・第1脚から第4脚まで2-1-1-1となる脛節の聴毛数・体の後端にある防御用の分泌腺・独特な求愛行動(求愛行動中でメスはオスの後体を掴む)など少なからぬ挙げられる。 有鞭類はウデムシの姉妹群であり、共に脚鬚類(Pedipalpi)を構成する。これらは更にクモなどと共に四肺類(Tetrapulmonata)に含まれる。 (ja)
  • 有鞭類(ゆうべんるい、Uropygi)は、鋏角亜門クモガタ綱に属する節足動物の分類群。姉妹群であるサソリモドキとヤイトムシから構成される。異名(シノニム)として「Camarostomata」がある。 学名「Uropygi」は古代ギリシア語の「οὐρά」(oura、尾)と「πυγή」(puge、尻)の合成であり、これは本群で鞭状体(flagellum)に変化した尾節に由来する。この学名は、しばしばサソリモドキの学名として紹介されているが、これはかつてヤイトムシがサソリモドキの1群として分類された経緯に因んでいる(後述参照)。 有鞭類の共有派生形質は、左右癒合した触肢基節・第1脚から第4脚まで2-1-1-1となる脛節の聴毛数・体の後端にある防御用の分泌腺・独特な求愛行動(求愛行動中でメスはオスの後体を掴む)など少なからぬ挙げられる。 有鞭類はウデムシの姉妹群であり、共に脚鬚類(Pedipalpi)を構成する。これらは更にクモなどと共に四肺類(Tetrapulmonata)に含まれる。 (ja)
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  • 動物界 (ja)
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  • (Petrunkevitch, 1949)
  • Camarostomata
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  • 有鞭類 Uropygi (ja)
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prop-en:下位分類
  • *サソリモドキ目 Thelyphonida *ヤイトムシ目 Schizomida (ja)
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  • 脚鬚類 Pedipalpi (ja)
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  • 四肺類 Tetrapulmonata (ja)
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  • 鋏角亜門 Chelicerata (ja)
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  • 有鞭類 (ja)
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  • (Thorell, 1883) (ja)
  • Uropygi (ja)
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  • 動物界 Animalia (ja)
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  • クモガタ綱 Arachnida (ja)
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  • 蛛肺類 Arachnopulmonata (ja)
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  • 動物界 (ja)
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  • uropygid (ja)
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  • 節足動物門 Arthropoda (ja)
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  • サソリモドキ(上)とヤイトムシ(下)
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  • 有鞭類(ゆうべんるい、Uropygi)は、鋏角亜門クモガタ綱に属する節足動物の分類群。姉妹群であるサソリモドキとヤイトムシから構成される。異名(シノニム)として「Camarostomata」がある。 学名「Uropygi」は古代ギリシア語の「οὐρά」(oura、尾)と「πυγή」(puge、尻)の合成であり、これは本群で鞭状体(flagellum)に変化した尾節に由来する。この学名は、しばしばサソリモドキの学名として紹介されているが、これはかつてヤイトムシがサソリモドキの1群として分類された経緯に因んでいる(後述参照)。 有鞭類の共有派生形質は、左右癒合した触肢基節・第1脚から第4脚まで2-1-1-1となる脛節の聴毛数・体の後端にある防御用の分泌腺・独特な求愛行動(求愛行動中でメスはオスの後体を掴む)など少なからぬ挙げられる。 有鞭類はウデムシの姉妹群であり、共に脚鬚類(Pedipalpi)を構成する。これらは更にクモなどと共に四肺類(Tetrapulmonata)に含まれる。 (ja)
  • 有鞭類(ゆうべんるい、Uropygi)は、鋏角亜門クモガタ綱に属する節足動物の分類群。姉妹群であるサソリモドキとヤイトムシから構成される。異名(シノニム)として「Camarostomata」がある。 学名「Uropygi」は古代ギリシア語の「οὐρά」(oura、尾)と「πυγή」(puge、尻)の合成であり、これは本群で鞭状体(flagellum)に変化した尾節に由来する。この学名は、しばしばサソリモドキの学名として紹介されているが、これはかつてヤイトムシがサソリモドキの1群として分類された経緯に因んでいる(後述参照)。 有鞭類の共有派生形質は、左右癒合した触肢基節・第1脚から第4脚まで2-1-1-1となる脛節の聴毛数・体の後端にある防御用の分泌腺・独特な求愛行動(求愛行動中でメスはオスの後体を掴む)など少なからぬ挙げられる。 有鞭類はウデムシの姉妹群であり、共に脚鬚類(Pedipalpi)を構成する。これらは更にクモなどと共に四肺類(Tetrapulmonata)に含まれる。 (ja)
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  • 有鞭類 (ja)
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