李徴(り ちょう)は、唐のの『』にある唐代に書かれた伝奇小説の一編「李徴」の登場人物。後代に、「李徴」を元として脚色された「人虎伝」にも登場する。また、「人虎伝」をテキストとした中島敦の「山月記」においても登場する。 李徴は、『旧唐書』や『新唐書』をはじめとする正史などの史書に名がみえないが、「李徴」に登場する袁傪(えんさん)は、同時代に同名、同官職の人物がいるため、李徴のモデルとなった人物が存在した可能性はある。