残酷ゲーム(ざんこくゲーム)とは流血・殺人等の描写が過激なコンピュータゲームのことを指す。暴力ゲームや残虐ゲームとも呼ばれる。東京都の青少年健全育成条例においては、「電磁的記録媒体に記録されたプログラムを電子計算機等を用いて実行することにより、人に残虐な行為を擬似的に体験させるもの」がこれにあたるとされており、長野県の一部市町村を除く他の自治体においてもほぼ同様の定義がなされている。 内容的に人によっては強い不快感を与える暴力的だったり、もしくは人を殺害することを目的としたり、それらにリアルな映像効果を持たせてある、流血や負傷・死体損壊を扱うといった、現実に行えば倫理面で問題視されるようなグロテスクで凶悪な描写を特徴とする。 ホラー映画やスプラッタといった残酷な描写を前面に出すことで一定のファンを獲得する作品ジャンルがあるが、ゲームでは擬似的にこれを体験することにも繋がるため、「同ジャンルを好むユーザーは歪んでいる」、または「不快感を催させる内容」「プレイヤーに悪影響を与える」として非難する声も見られる(メディア効果論)。 その代表格とされるポスタルシリーズのように、意図的に残虐行為を行わせる一方で、リスキーシフトといった殺人者の心理を体験できるとしてシリアスゲームのように評価された作品『DayZ』もある。