『百万円煎餅』(ひゃくまんえんせんべい)は、三島由紀夫の短編小説。無邪気な若い夫婦の堅実な市民的生活設計が、それとは裏腹な不健全性の上に成り立っているという二面性の皮肉を、浅草六区「新世界」の情景を交えて描いた作品。三島の唯一の浅草物である。三島関連本やアンソロジーに収録されることも多く、短編小説の名作として知られている。