笹川 千尋(ささかわ ちひろ、1948年(昭和23年)1月 - )は、日本の細菌学者。細菌学の分野において、病原細菌の感染機構および宿主免疫応答の機構解明に顕著な功績をあげた。特に赤痢菌およびピロリ菌の感染機構の解明に、分子生物学、細胞生物学、生化学、免疫学的手法を早くに取り入れた研究アプローチは、他の病原細菌の感染機構の解明にも多大な影響を与えた。 Nature Review Microbiologyをはじめ、数多くの学術誌の編集委員を務めている。また、日本細菌学会理事長、日本微生物学連盟理事長、その他学術委員、評議委員を務め、日本の細菌学・感染生物学の発展に貢献した。日本細菌学会浅川賞・小林六造記念賞、野口英世記念医学賞、武田医学賞、紫綬褒章、瑞宝中綬章など受賞多数。