西子湾(せいしわん、繁体字中国語: 西子灣)は台湾高雄市西端にある台湾海峡に通じる湾一帯の景勝地。柴山南西側山麓に位置し、南は海(高雄港)を隔てて旗津を臨む自然形成された湾があり、最北端は柴山で小さな浅瀬の砂浜が海水浴場となっている。日没時の夕陽と天然の岩礁が名所として知られている。 清朝初期にこの地域は「洋路湾」、「洋子湾」あるいは「斜湾」と呼ばれており、閩南語での訛りが転じて「斜仔湾」、さらに「西仔湾、西子湾」となったとされている。また、中国の北宋時代の詩人蘇東波が杭州の西湖の美しさを中国四大美人の西施に喩えて「西子湖」と詠んだことに倣って、その美しさをなぞらえて「台湾の西湖」という意味も込められた説もある。行政区分としては鼓山区桃源里の南端部、地理的にはそのうち国立中山大学を北端とし、哨船頭山の西側の平地を指すが、一般的には哨船頭山を含めることもある。